抜歯を伴う表側の
ワイヤー矯正
癒合歯の前歯の抜歯を伴う
表側矯正
患者さんの情報
初診日 | 2020/9/5 |
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年齢 | 20代女性 |
治療内容 | 表側矯正による全体矯正 |
患者さんが抱えていた悩み
上顎の突出が気になる、下の歯の並びを整えたい、癒合歯を目立たないようにしたい、というお悩みを抱えておりました。
癒合歯とは・・?
通常、歯は1本1本別々に生えてきますが、稀に2本くっついた(癒合した)状態で生えてくることがあります。これを癒合歯といいます。
治療前後の写真(正面・横)
下の写真を見ると分かる通り、
治療後の顔つきの変化は
一目瞭然です
before
before
after
after
当院からの提案
患者さんの初めからのご希望では、可能であれば表側矯正をされたいとのことでした。
こちらの患者さんには下の前歯に癒合歯があり、その見た目が気になるため、矯正治療が上手な歯医者で治療を受け、なるべく目立たないようにしたいとの事でした。
当院にてカウンセリング・検査後、抜歯は上の左右4番目の歯、下の1番目の歯の計4本と診断させていただき表側矯正での治療をお話ししました。
注意事項
下記は治療上での必要事項になります。
- インプラントアンカー埋入の必要性
- 上下前歯を形態修正する必要性
(抜歯する前歯の代わりに他の歯を前歯に見立てる) - TPA(加強固定装置を上顎につける)の必要性
事前にこれらの注意事項についてお話しし、ご納得していただいた上で治療を開始しました。
表側矯正スタート
表側矯正治療の流れ
1.矯正カウンセリング
当院は、「良い歯並び」は健康面において非常に大きな役割を果たす大事な機能だと考えているため、治療に入る前に、患者さんのお悩みをできるだけ詳細に、そして食い違いがないように正確に伺うようにしております。
2.矯正精密検査
精密検査では患者さんのお口の状態を正確に診断します。これを雑に行うと治療の結果が著しく悪くなってしまうため、当院では精密検査を何よりも大事に行っております。
3.DBS
DBS(ダイレクトボンディングシステム)とは、永久歯にブラケットという矯正装置をつけて、そこにワイヤーを通すことで、ワイヤー矯正の前準備のようなものです。
4.抜歯(計4本)
こちらの患者さんは顎のサイズが小さいため、現状歯が詰まりあっている状態でした。
そのため、歯を正しい場所に動かす(誘導する)前に、便宜抜歯を行う必要がありました。
4.メンテナンス
矯正治療が終了したら装置を外し、定期的なメンテナンスに通っていただきます。これを怠ると後戻り(治療前の悪い歯並びの状態に戻ること)になってしまいます。
治療結果の比較
before
after
before
after
before
after
before
after
before
after
本治療のまとめ
治療期間 | 26ヶ月 |
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治療回数 | 28回 |
治療内容 | 表側矯正 |
費用 | 75万円+税 |
抜歯の有無 | 4本抜歯 |
治療リスク | 歯根吸収、カリエスリスク |
担当矯正医からの所感
今回の治療では上の両側4番目の歯と、下の1番目の癒合歯の計4本を抜歯しました。
癒合歯だった下の前歯2本を抜歯して他の歯を前歯に見立てて並べていますが、とても自然な仕上がりにすることができました。
また気にされていた上顎の前突感も改善することができ、大変満足していただけました。しっかりと定期的なチェックに通っていただけたお陰です。